TPP関連法、参院本会議で可決・成立
日本や豪州など11か国による環太平洋経済連携協定(TPP)の関連法は29日、参院本会議で自民、公明などの賛成多数で可決、成立した。協定自体も今月承認されており、新たなTPPは国内での承認手続きを終えた。
TPP11の参加国ではメキシコに次いで2か国目で、年内を目指す協定の発効に向けて前進した
読売新聞 / 2018年6月29日
また、2018サッカーW杯で盛り上がる日本の裏で、
2018年6月29日にTPP関連法案が可決・成立しました。
ここ最近の政府がやる手ですが、またやってくれました。
しかも可決した日、テレビやニュースでは主にサッカーを取り上げ、「働き方改革関連法」と同じタイミングで可決という詳しく説明もないまま、可決した模様。
まず言っておきますが、サッカーも大事ですが、
「働き方改革関連法」も「TPP関連法案」もめっちゃ大事ですからね。
むしろ今後僕たちが生活していく上で最も大切なことであり、下手したら更なる厳しい世の中を作りだすかもしれない法案を通したんですから、絶対知っておかないとダメです。
知らなかったでは済まされない、もう一度TPPに関しておさらいしつつ、実際に日本でどのようなことが起こるのか?
しっかり見つめ直して考えていきましょう。
TPPって何なの??
ではまずはおさらいも兼ねて、『TPP』とは何なのか?
確認していきましょう。
参加11カ国が大筋合意した米国を除く環太平洋パートナーシップ協定(TPP11)は、関税の削減・撤廃だけでなく、知的財産の保護や外資規制緩和などのルールが盛り込まれており、東南アジアなどに進出するメーカーやサービス企業にとっては追い風となる。一方で農林水産業にとっては安い外国製品の輸入が増えるとして懸念も広がっている。
引用元:毎日新聞
これを簡単に言えば、
世界の貿易を活発にしようという協定です。
環太平洋の加盟国で関税を撤廃することで、それぞれの強みを活かしながら貿易を推進し、
日本の製品を海外に輸出しやすくなれば、国や企業が潤い、その分各国からも輸入をすることで、お互いにWin-Winな関係にしましょうというもの。
確かに企業の利益の増収が期待され、国の経済にも大きな影響が期待されるものですが、もちろんメリットだけでなく、デメリットも大きいことは知っておく必要があります。
TPP11の参加国
・シンガポール
・チリ
・ニュージーランド
・ブルネイ
・オーストラリア
・ベトナム
・ペルー
・マレーシア
・カナダ
・メキシコ
・日本
TPPに参加するメリットとは?
今のうちに言っとく。
TPPで一般的な日本人は地獄行きだ。体感するのは数年後だろうけどな。
でさ、TPPを始めたのは民主党だが、あまりにも国益損なうって、交渉止めてたんだ。
その後、政権取って国益無視でTPP進めたのは安倍政権だから。
いいか、売国TPP 数の力で締結したのは自民党だからな。— なごみ (@nagoming123) 2018年6月28日
ではTPPに加盟することによるメリットとは何でしょうか?
・関税の撤廃により肉・野菜・果物・乳製品などの輸入食品が安くなる。
・関税の引き下げにより貿易の自由化が進み日本製品の輸出額が増大する。
・整備・貿易障壁の撤廃により、大手製造業企業などの利益が増える。
・鎖国状態から脱しグローバル化を加速させること
簡単に説明すると、上記のようなメリットがあると言われています。
これは日本国内だけで勝負するよりも、今まで参入できなかった日本の企業が海外進出しやすいベースを提供できることになり、日本ブランドが世界で日の目を見る良い機会になり得るというもの。
しかし政府は、このメリットとなる部分に関してよく説明されていますが、デメリットとなる懸念される点に関してはあまり説明もなく、むしろしっかりとした立証もされていないにも関わらず可決しています。
僕たちが本当に知るべきことはこのデメリットの部分。
何が僕たちに降りかかる危険性があるのか?
絶対に知っておく必要があるのです。
TPPのデメリットとは?
NHKの日曜討論、テーマはサッカーワールドカップ、決勝トーナメントをどうたたかう
高度プロフェショナル制度が強行され、TPPイレブンも採決、カジノ法案もある。これからの日本の労働環境、農業、経済が問われてるときに、討論するテーマおかしくないですか?このメディアあっての安倍政権なんだ😖 pic.twitter.com/mYL2gRNtNY— 仕事帰りの新橋デモ0615 (@shigotogaeri615) 2018年7月1日
では次に、最も大事なポイントであるデメリットについてまとめました。
僕たちにすごく関係のあることなのでぜひ周りの方にも伝えて頂きたいと思います。
①海外の安価な商品が流入することでデフレを引き起こす可能性
②医療保険の自由化により、医療格差が広がる可能性
③食品添加物・遺伝子組み換え食品・残留農薬などの規制緩和により、安心安全な食料が手に入りにくくなる
④天然古来の種子による無農薬の農業に規制がかかる
⑤農業などの特定分野での、外国人就労(移民政策)
⑥日本の高い技術を、(ほぼ無償で)外資に教える
⑦水道インフラ事業を、外資に参入させる
⑧日本の特許、司法が乗っ取られ、国内法の無価値化
⑨日本の政府・企業・個人の自由が制限される
⑩外国人受け入れ拡大による日本人の格差が更に拡大
実際にはもっとたくさんの懸念点が挙げられるのですが、多すぎるので僕たちの生活に直結することだけを選んでまとめました。
これらを更に大きく3つに分けてみると、全て僕たちに関係していることが分かります。
・国内農業の衰退による食の安全性の崩壊
・外国人労働者が増えることでの生活の不安定化
・自由が制限されることでの実質上の植民地化
これは現段階では大げさな内容かもしれないですが、多くの専門家や政治家達の間でも今後必ず起こるであることとして、懸念されていることなのです。
しかも現段階でまだ他にも多くの課題を抱えているにも関わらず、しっかり議論されないまま、法案を通しました。
更にTPPに関してはほんの一部の議員だけが内容を把握してるらしく、ほとんどの国会議員や関係者までも内容を詳しく知らなかったとまで言われています。
6月28日 山本太郎さん59分41秒の闘い
【質疑最後で】
本当に選挙で勝つしかないなって事を、しみじみ思います。
あの…本当にひっくり返させていただきますんで…ええ…その時は力併せて、このTPPも離脱できるような動きをみんなで一緒にやっていただきたいと思います。
元々TPP反対だったんだから! pic.twitter.com/vEhY4Wq3O9— 100%GOVOTE ALL Japan (@100_govote) 2018年6月29日
これでは多くの国会議員が知らない内容を、僕たち国民が知れる訳がありませんよね。
それだけある意味強制的に通してしまってから、軽くニュースで報道しただけ。
これ、ヤバイと思いませんか?
北朝鮮のことバカにしてる場合じゃないですよ。
では僕たちは今後どうしたらいいのでしょうか?
このままでは本当に日本を出た方がいいかも。。
2011年 #稲田朋美 #TPP
稲田朋美の力強い『TPP参加は国を売る行為』をじっくり噛みしめて聞いていただきたい。「いったい、このTPPに入ってどうなるか……国を売らないでほしい。」 pic.twitter.com/8a22TZNa2j
— ⓢⓐⓘⓣⓞ (@kentaro_s1980) 2018年6月30日
このまま懸念される点を解決できないまま、国際法の思惑通りに事が進んでしまったら、本格的な日本の植民地支配の完成です。
企業の利益とか貿易面のメリットだけの話ならまだしも、
人間が生きていく上で必要な、『食』『水』『医療』などを外資に売り、更に僕たち国民の自由を奪う可能性もあると言われているのです。
しかもこの内容を国民の多くが知らないまま、政治家やメディアもちゃんとした内容を公表する訳でもなく、一部の政治家すらも通すことを知らなかったといったありさま。
全く情報の共有が国民だけでなく、上に立つ者同士でもなされていないのです。
TPPに関しては長い間議論されてきた内容でしたが、当初政治家達もTPPに関して反対を表明していたことは覚えていますか?
自民党の選挙の時もTPP反対を掲げた広告を街中に貼り出し、その危険性を訴えてきたにも関わらず、今回法案を通したのです。
稲田朋美は、2012年衆議院選挙で多くの『TPP反対票』を取り込んだですよ。
まーまー国会審議は、怒り荒らしい顔で『TPP参加は国を売るのか』『農業は壊滅する』と放っていたよね。
2011年にある食堂でラーメンすすっていた頃でした。
右の写真は自民党機関紙産経。
民主党批判に一生懸命だった頃 pic.twitter.com/L9pml5PZ54— 佐々木和男 ~ 失われゆく言葉の重み ~ (@nabe10101948) 2018年7月1日
それはTPPの内容が危険だったからではないでしょうか。
実際にTPPに加盟することで、
国内法よりもTPP協定の方が強くなる。これ知ってましたか?
そうなれば日本国内で議論されるような内容でも、TPP協定に反する内容であれば、TPPに全ての権限が行くようになっています。
それがグローバル化の危険なところなのです。
最近政府も、
2025年までに外国人労働者50万人受け入れを発表していましたよね。
そしてこの数字と関係するものがあって、
TPPに加盟することで46万人の雇用を生み出すとしてTPPのメリットを打ち出していました。
でもこれよくよく考えると、少子高齢化が進む日本の中で、ただでさえ人手不足が深刻化してるのに、国内の労働条件をよくするとか、国内の労働者を守るような内容ではなく、あくまで足りない分は外国人にやってもらえばいいといった内容。
僕は多国籍な国になることは決して悪いことではないと思っていますが、政府の方針としては、国民を守るというよりも、国民の首を締めながら外国人と競い合うことで更に厳しい状況に追い込む方に向かってる気がしてなりません。
基本的にどこの国も、多くの移民が生活していますが、移民で成功した国というのはそんなに多くはないのです。
なぜならどこの国でも移民を入れることで、治安の悪化や、国民の仕事や生活を奪うことになるから。
なので移民を推進してきた各国はその状況をどう打開するか、大きな課題として今もなお議論されていますよね。
そんな各国の問題点があるにも関わらず、平気で移民を推進することは、例え人手を確保することはできたとしても、根本的な日本の問題を解決することには繋がらないと思います。
このままでは、国内の外国人は確実に増えていく一方で、僕たち日本人は外国人と競い合いながら、生活の確保を虐げられるようになる。
でも実際に外国人の中には言語が達者な人や、日本人よりも高度な教育を受けてきたような人材もいる訳で、そのような人材で溢れてしまっては、完全に日本を支配されるばかりか、日本人の立場さえも危うくなる。
でもグローバル化の中で求められるのは、グローバル社会で活躍できる人材なので、日本語しか喋れない、日本しか知らないような人材よりも、たくさんの知識や経験を積んできた外国人を優先するのは考えなくても分かるでしょう。
そうなれば、多くの若者が日本から離れて行くことも予測できますよね。
実際にすでに多くの日本人が日本国内よりも海外での生活を選択してる人もいて、完全に移住をしてる人が増加してるのも事実。
しかも日本よりも高い給料をもらいながら生活している日本人も多くいます。
僕も海外滞在中は日本よりも多くの給料を頂いて生活していました。
なので僕も今は日本にいますが、一生日本で生活するか?と言われればそんなことはありません。
常にアクティブでいたいので、状況によっては速攻海外での生活にシフトするつもりでもいます。
そんな若者が今後増える可能性があるのも、特別難しい話ではない気がします。
まとめ
与党は参院内閣委員会でもTPP関連法案を強行採決。このように国会を蔑ろにして強行採決を連発させたのは今晩、サッカーW杯の日本戦が行われるからだ。強行採決ラッシュにしても、マスコミはW杯一色。そうした計算を働かせたことはミエミエで、これはまさしく加計理事長の会見と全く同じゲスっぷりだ。
— ゆみ (@yumidesu_4649) 2018年6月28日
とにかく僕たちにできることとして、日本の現状をもっと知る必要があるのです。
メディアや政府が伝えなくても、今はインターネットというものがあって、
個人のブロガーさんや、動画で真実を語ってる人も多くいます。
情報を仕入れるのは簡単な世の中なのですが、どうしても遊びや自分の時間を優先してしまい、真実や大切な情報を見ない、もしくは興味を持たないようにしている人がいまだに多くいる気がします。
一部の者だけでこのような情報を共有したところで、何も変わりません。
別に声を挙げてデモをやれとかまでは言いませんが、
ネットを通して皆が知ってその危険性を訴えるだけでも、多くの人が知る機会になり、興味を持ってもらえるだけも良いのです。
とにかく問題なのは真実から遠ざけて見て見ぬふりをしたり、自分には関係ないと他力に頼ってしまうこと。
その意識が結局自分たちに降りかかってくるだけなので、きっかけは全て個人個人の意識の問題なんですね。
もしよければこのブログを拡散してください。
より多くの人に知ってもらい、今後の日本を支えるうえで大事なことなのでぜひシェアしてください。
読んで頂きありがとうございました。